
ソロ開発者LocalThunkによって制作された『Balatro』は、500万本以上の販売を記録し、2024年を代表するインディー現象となった。このポーカーをモチーフにしたローグライクゲームは予想外にゲーム業界を魅了し、高い批評的称賛を得て、The Game Awards 2024では複数の栄誉に輝いた。その成功はプレイヤーと開発者その人の双方を驚かせた。
予想外の勝利
開発者は、『Balatro』の型破りな前提を考慮すると、まずまずの評価(10点満中6~7点)を予想していたと打ち明けた。しかし、PC Gamerが91/100点を付けて広範な批評家の称賛の火付け役となり、ゲームはMetacriticとOpenCriticで90点以上の平均点まで急上昇した。LocalThunkは、自身の作品には10点満中8点以上はつけられなかっただろうと認めている。
成功を呼んだ絶好の条件
パブリッシャーであるPlaystackの戦略的なメディアへの働きかけは重要な基礎を築いたが、自然発生した口コミが売上を予想の10~20倍に押し上げた。Steamでは24時間以内に11万9千本が販売された——開発者が「人生で最も現実離れした瞬間」と表現した節目である。
この成功を再現する方法について尋ねられたとき、LocalThunkは魔法の方程式は提供せず、『Balatro』の成功は、ごく少数のインディータイトルしか経験しない幸運な要素の集積だったと認めた。