BAFTAの「史上最も影響力のあるゲーム」リストで予想外の王者が誕生
英国を代表する芸術団体で、映画・ゲーム・テレビにおける卓越性を表彰するBAFTAが、史上最も影響力のあるビデオゲームについて驚くべき世論調査の結果を発表しました。その結果は、多くの人々の予想を裏切るものかもしれません。
ダークホースの勝者
BAFTAが実施した全国調査では、GTA、テトリス、マインクラフトなどの名作がリスト入りしましたが、ドリームキャストの1999年作カルト的人気作品シェンムーが一般投票で勝利を収めました。主人公・芭月涼の復讐劇を描いたこの先駆的なアクションアドベンチャーは、「1980年代の横須賀を緻密に再現したオープンワールド」が高く評価されています。
「画期的なFPS」であるDoomが2位、任天堂の象徴的作品スーパーマリオブラザーズ(1985年)が3位を獲得しました。トップ5はハーフライフとゼルダの伝説 時のオカリナで締めくくられ、GTA Vやフォートナイトなどの現代的人気作が上位に入らなかったことが特筆されます。
クリエイターの感動的な反応
「この栄誉に心から感謝します」と、『シェンムー』の生みの親である鈴木裕氏は語りました。「当初から『ゲームはどこまで現実に近づけるか』という命題に挑戦し、世界構築と物語のスコープにおいて限界に挑み続けてきました。今回の評価は、私たちのビジョンが数十年経った今も人々を鼓舞し続けている証です」。
鈴木氏は世界中のファンへの感謝の意を表し、今後に続く展開を示唆しました。「変わらぬご支援がこの旅の原動力です。これは終わりではありません。ご期待ください!」
完全なランキング
BAFTAが発表した一般投票による「最も影響力のあるゲーム」トップ21の完全版:
- シェンムー(1999)
- Doom(1993)
- スーパーマリオブラザーズ(1985)
- ハーフライフ(1998)
- ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998)
- マインクラフト(2011)
- Kingdom Come: Deliverance 2(2025)
- スーパーマリオ64(1996)
- ハーフライフ2(2004)
- ザ・シムズ(2000)
[...以下、簡略化のため残りのゲームは省略...]
2025年アワードへの展望
BAFTAゲームアワード2025は4月8日に開催され、Senua's Saga: Hellblade 2、Astro Bot、Still Wakes the Deepが最多ノミネートをリード(それぞれ11、8、8ノミネート)。その他の注目作にはBlack Myth: Wukong(6ノミネート)とHelldivers 2(5ノミネート)が含まれます。
昨年の目玉受賞作Baldur's Gate 3は最優秀ゲーム賞を含む5冠を達成し、Alan Wake 2、スーパーマリオブラザーズ ワンダー、Viewfinderもそれぞれ表彰されました。